バードウィーク・・・それは自然の驚異に立ち向かいながらも子育てに奮闘する親鳥の物語・・・
家族みんなで楽しめるゲームとアピールしている本作は果たして・・・
『バードウィーク』ストーリー
その鳥の名はマミー。マミーはやがて大きくなり、卵を生み、その卵がかえった時、はじめて自分が巣を作った場所が危険な所であることに気づいたのでした。
さあ大変!マミーはびっくりしてしまいました。でもヒナ鳥たちはおなかがすくと大きな口をあけてさわぎます。「えいっ」マミーは巣から飛び出しました。
そこにはマミーをやっつけようとする動物たちがまちうけています。マミーは逃げまわりながらヒナ達にエサを食べさせているうちに、キノコがはえているのを見つけました。
「そうだ、あのキノコでやっつけてやろう!」。マミーはキノコをぶつけて動物たちを気絶させることをおぼえました。
それからというものマミーは、花たちが咲きほこっている春の日も、紅葉できれいな秋の日も、ヒナ達のエサを求めて巣から飛び出してゆくのでした。
どんなゲーム?
外敵がはびこる中お腹を空かせたヒナ鳥にエサを与え巣立ちまで育てるゲーム。
最初は簡単でほのぼのとした気持ちでプレイ出来るがステージが進むに連れて難易度がカチ上がって行く。
メルヘンとバイオレンスが混在し自然界の厳しさを教えてくれる。
捕食者紹介
ゆっくりと飛ぶがたまに急旋回をし、襲い掛かってくる。
名前はブルート。
巣の近くに止まっていると驚異的なプレッシャーになる。
名前はペッカー。
飛び掛かられるのを警戒して気を取られていると他の捕食者に狩られるパターンも多い。
名前はとび丸。
捕食者への対抗手段であるキノコを取に行こうとすると踏み潰される可能性が高いので無理に取りに行かない方が無難。
名前はカエルではないがピョン吉。
動きも早く気付いたら狩られていた何てこともしょっちゅう。
名前はクイッキー。
キノコ爆弾で倒しても秒で復活するので無理に倒してもリスキー。
名前はブン助
巣の上でやられると絶望しかない。
名前はブン太。ブン助の弟らしい。
『バードウィーク』の魅力
バードウィーク・・・直訳すると「愛鳥週間」
意味が分からないがまさにその名の通りかわいいヒナ鳥や親鳥の生態を垣間見れる教育ソフトとして家族で楽しめると思い手に取った方もいるかもしれません。
メルヘンなタイトル画面、練習モードもあり優しいステージの1面。
だが、ステージを進めていくうちに最初のほんわかした気持ちや笑顔は恐らくなくなりこういう気持ちが沸き上がるでしょう・・・
「弱肉強食」と・・・
ヒナ鳥の巣立ちのためにエサとなる蝶々を捕まえて与えるわけだが当然外には親鳥の天敵となる動物もいます。
最初こそワシが一匹だけで大したことはないのだがステージを進むにつれまた一匹、また一匹と天敵が増え続け、情け容赦なく親鳥を執拗に狙ってきます。
なぜか巣にいるヒナ鳥はガン無視で親鳥を狙ってきます。
ヒナ鳥のエサとなる蝶々の動きもいやらしくフワフワして捕らえづらい上、焦ると余計に捕まえられなくイライラが募ります。
苦労して捕まえたエサをヒナ鳥の元へ持っていってもお腹を空かせていないと食べてくれなくヒナ鳥が口を開けるまで待っていなければなりません。
しかしその最中にも天敵は襲い掛かってきます。
「早よ口開けろや!こっちがエサになってまうやろ!」と暴言を吐けるようになったらこのゲームにハマった証拠です。
トリッキーで機敏な動きの天敵たちに対して親鳥の動きは愚鈍極まりないです。
『バードウィーク』攻略のカギはこの重たい動きの親鳥の操作テクニックにかかってます。
この親鳥、上昇のスピードが遅い代わりに急降下のスピードはエライ速いので緊急回避としてうまく使って避けられると脳汁飛び出るくらい気持ちいいのでマスターしたいテクニックです。
一応対抗しうる手段としては地面に生えているキノコを拾い天敵にぶつけて気絶させることが出来ます。
鋼鉄で出来てるんでしょうかねこのキノコ?
しかし気絶させたとしてもすぐ復活するので無理に取りに行かなくていいかも・・・
リスクとリターンが嚙み合わんぜよ・・・
しかし一部の敵をキノコで倒すと、取ると無敵になる歩く葉っぱが出て来るので一発逆転の賭けとしてはいいかも。
もう一つ地面から出て来るモグラをしばいたら何故か出て来るカタツムリを取ると時間が止まります。
その間に稼ぐ手もあるが後半になると地面に行くと狩られる危険度が増すので余裕がある時くらいかしら。
天敵に苦戦しフラフラする蝶々を捕まえられずにいると腹を空かせたヒナたちが段々と元気を失っていき最後には天に召されるのですがその時ばかりはいたたまれない気持ちになってしまいます。
あれだけ悪態を付いてプレイしていても「可哀想な事したな・・・」と思ってしまうのでメルヘンでありながらもシビアな現実も教えてくれるこのゲームはやはり最高峰の教育ゲームなのかもしれません。
その子育ての苦労を全うし、ヒナ鳥が巣から飛び立つときの感動はひとしおです。
まぁ、昇天しているようにしか見えませんが
プレイするには
配信などはされていないので中古屋などでソフトを購入してファミコン本体、もしくはレトロフリーク、ファミコン互換機で遊ぶしかありません。
さほど入手難易度は高くないと思うのでメルヘンとバイオレンスを味わいたい方は是非!